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さまざまな生活習慣病に関係があるとされ今大注目のビタミンD!

第一弾に引き続き、今回はビタミンDについて解説していきます。

ビタミンD脂溶性ビタミンの1つです。直接、骨を強くする働きはありませんが、カルシウムの吸収を高めて骨を丈夫にしてくれます。ほとんどのビタミンは体内でつくりだすことができませんが、ビタミンDは紫外線を浴びると体内で合成される栄養素です。また、近年ビタミンDが風邪や生活習慣病の予防を期待できる栄養素として注目されています。
ビタミンDの知られざる効果と現状について解説していきます。

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ビタミンDの働き
ビタミンDは小腸で吸収され肝臓に集められた後、腎臓に送られます。ビタミンDはそのままの状態では働かかないため、腎臓で副甲状腺ホルモン(PTH)によって活性型ビタミンDに変換されます。
副甲状腺ホルモン(PTH)」とはのどぼとけの横のほうにある副甲状腺という器官から分泌されるホルモンです。血液中のカルシウムが低下すると分泌されます。
PTHによって活性型ビタミンDに変換されてやっとビタミンDとして働きます。活性型ビタミンDは腸管からのカルシウムとリンの吸収を促し、血液中のカルシウム濃度、リン濃度を共に高めます。また同時に、腎臓において尿に出たカルシウムの再吸収を促し、血液中のカルシウムを上昇させます。この時、血液中のカルシウム濃度が上昇すると分泌されるのがカルシトニンです。「カルシトニン」はのどぼとけにある甲状腺という器官から分泌されるホルモンです。分泌されると骨へカルシウムの供給を促します。
このように、血液中のカルシウム、リン濃度は共にビタミンD、PTH、カルシトニンによって調整されており、骨の成長促進や丈夫な骨、歯を形成、維持に働いています。

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◎骨だけじゃなかった!ビタミンDであらゆる疾患を予防する?


ビタミンDで免疫力UP!
近年、ビタミンDは免疫にも関与しているとされています。日本の大学で、冬の間にビタミンDを摂取していた子どもと摂取していない子どもを比べた研究が行われました。その結果、ビタミンDを摂取した子どものインフルエンザ発症率は半分ほどに抑えられたという報告があげられています。
風邪やインフルエンザが流行する時期や受験シーズンは、日照時間が短いため嬉しいはたらきではないでしょうか。意識してビタミンDを摂るといいですね。

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ビタミンDと糖尿病の関係性とは?
国立がん研究センターによる研究ではビタミンDを摂取することで糖尿病の発症リスクを低減させると報告されています。
ビタミンD膵臓のβ細胞に直接作用してインスリン分泌に関与していること。不足するとインスリン感受性が低下するということが報告されており、このことから糖尿病の発症に関与している可能性があると考えられています。
現段階において、ビタミンDと糖尿病予防のメカニズムは具体的に明らかにされていませんが、今後さらに研究が進められ、明らかになることが期待されています。(国立がん研究センターよりhttp://epi.ncc.go.jp/index.html

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たんぱく質だけじゃない?筋力向上の効果
ビタミンDビタミンD受容体を通してホルモンと同じ様な働きを持ちます。ビタミンD受容体とはビタミンDを受け取るタンパク質であり、細胞内の存在しています。ビタミンD受容体は骨格筋にも存在しており、受容体を介した刺激で筋肉中のタンパク質が合成されます。また、ビタミンDには分岐鎖アミノ酸のロイシンがある筋肉の合成を促進し、分解を抑制する働きを促す作用があるとされています。
ビタミンDには筋量を増やす効果はないとされていますが、筋力を向上させることで、高齢者に多い転倒のリスクを防ぎ、骨折をも防ぐことができると考えられます。

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ビタミンDはがんを予防する?
ビタミンDに抗がん作用があるということは多くの研究で報告されています。
ビタミンDの摂取量が多く日照時間が長い人はがんの発生率が低いことや、日照時間の長い夏場より短い冬場の方ががんの進行度が遅いといった研究報告があげられています。
現段階ではビタミンDががんのリスクを低下させるという確実性の高い根拠はないとされ、多くの課題があるなか、今後さらに研究が進められるとされています。

このようにビタミンDはあらゆる疾患、生活習慣病に深く関係していると注目されています。ですが、現代の日本人の多くはビタミンDが不足しているという報告もあります。意識的にビタミンDを含む食材を摂り、日光を浴びることを心がけることが、風邪や生活習慣病を予防し、健康にも繋がっていると考えられますね。

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ビタミンDの種類
ビタミンDにはビタミンD₂、D₃、D₄、D₅、D₆、D₇の6種類あります。その中でも重要といわれているのがビタミンD₂とD₃です。
ビタミンD₂」はキノコ類のみに含まれているエルゴステロールに紫外線が当たることによって生成されます。
ビタミンD₃」は皮膚に存在する7-デヒドロコレステロールが紫外線の照射によって生成されるものと、魚類やバター、卵黄に含まれるものがあります。
ビタミンD₂、D₃ともに同じ働きをしており、2つ合わせてビタミンDです。

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つづく、、、

次回!さらに深くビタミンDを解説します。

いったいどん食材に多く含まれているのか⁈…お楽しみに!

 

 

執筆担当: 関西真穂(管理栄養士)

大学を卒業後、保育園に勤務。子供たちの給食の献立作成など食育活動を行う。その後、病院へ勤務、患者様の栄養管理を主に担当。現在は、株式会社エビータでの栄養相談や執筆、料理など多くの方への健康管理を幅広く実施中。

沖縄で伝わる大切な言葉「ぬちぐすい」とは?

「ぬちぐすい」の由来

沖縄の方言で「ぬちぐすい」という言葉があります。沖縄の言葉で、「ぬち」は命、「ぐすい」は薬、つまり、「ぬちぐすい」とは、食べものが薬になるくらい効果があるという意味です。特に台風などで自然災害も多かった沖縄では、医食同源として先人から食事の大切さが受け継がれてきました。

 「ぬちぐすい」という言葉の原点は、琉球王国時代に書かれた琉球食療法の指導書「御膳本草」です。現在で例えると、栄養学と食品成分表を合わせたような本です。この指導書の著者であり、医師である渡嘉敷親雲上通寛(とかしきぺーちんつうかん)は、病気だった琉球王国17代王様 尚灝王の治療をしようと中国(北京)に留学し、漢方や食事療法などを学び、帰国後、王の侍医となりなりました。

中国で学んだ内容を元に、琉球独自の食材の効能、食材の組み合わせなど食事療法をまとめ本にしました。大災害の際、この考え方が民間にも広がり、今でも「ぬちぐすい」として受け継がれています。

 

※(写真の「御膳本草」は、1964年當間清弘により再刊された復元本です。)

 

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琉球料理と沖縄料理の違い 

沖縄には、琉球料理と沖縄料理があります。琉球料理とは、琉球王国時代に宮廷で食べられていた宮廷料理と、民間で伝統的に受け継がれていた料理です。沖縄料理は沖縄県の郷土料理で、第二次大戦後アメリカの影響を受けて作られるようになった料理や、伝統的に伝えられた料理です。「ぬちぐすい」の原点は、琉球の宮廷料理ですが、沖縄料理もその考え方が伝えられています。

 

沖縄独特の食文化が誕生した理由は、琉球として1つの独立国だった時代から他国との交流が盛んに行われていたためです。

日本が、中国との交流がない中、琉球では、1372年ごろから中国との交流が始まっています。

500年続いた琉球時代の中で、国王が交代する際、「冊封」(さっぽう)という中国から国王として承認を受ける式典が行われていました。この式典が開催される際には、中国から使節団である冊封使(さっぽうし)が約430~500名が訪れます。琉球の人々は、この冊封使をもてなそうと中国へ渡り中国料理を学び、琉球の料理に取り入れました。また、薩摩との交流が始まると、料理人が薩摩へ渡り日本料理を学びました。琉球料理は、時代に合わせ変化し、独特の食文化を作り上げて行ったのです。

このように琉球料理は、「ぬちぐすい」を基本に、中国料理と日本料理を取り入れてできたものです。

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沖縄は長寿県って本当?

長寿日本一として有名になった沖縄県ですが、食生活の変化により、実は、長寿ランキングが下がっています。現在、県全体で「長寿を取り戻そう!」と目標を掲げ沖縄県健康課が計画した「おきなわ21」に基づき、『ぬちぐすい』や食生活を見直す活動に力を入れています。

 

厚生労働省都道府県別生命表の調査「都道府県別にみた平均余命」によると、沖縄県は、1975年〜1985年の10年間、男女ともに1位、2位の座を維持し、1985年「世界長寿地域宣言」をしました。この調査は5年ごとに行われるのですが、男性ランキングが、1995年4位から2000年に26位へと5年間で急に下がる自体が発生しました。この急落は、「沖縄26ショック」といわれ、全国的にニュースになりました。

2017年のデータでは、男性36位(80.27歳)、女性7位(87.44歳)となっており、沖縄は、もはや長寿と言えない状況になっています。この理由として、車社会の普及により運動不足や、食生活の欧米化、移住者が多く伝統的な沖縄家庭料理が減り、「ぬちぐすい」のが、考え方が食生活から薄れていっているのではないかと考えられます。

 

ちなみに、2018年の「都道府県別にみた平均余命」の1位は、男性は滋賀県、女性は長野県です。また、厚生労働省から公表された平成27年市区町村別生命表「市区町村別平均寿命」では、沖縄県北中城村の女性が3年連続1位となり、沖縄県一部地域では長寿をキープしています。

 

 

とは言っても、沖縄の食材はすごい!

沖縄県は、本土に比べ紫外線が強く、平均気温23度の亜熱帯気候で台風の通り道です。沖縄で栽培されている島野菜は、紫外線や雨風に強く、抗酸化作用があり、ビタミンやミネラル類が豊富に含まれる野菜が多いのが特徴です。抗酸化作用とは、紫外線やストレスなどで細胞ついた細胞を修復し、老化(体の酸化)を防ぐ作用のことです。

伝統農産物の島野菜は28種類あり、一部は昔から薬草として使用され、現在も生薬や民間薬として用いられています。そのため、島野菜の栄養素や効能は、「ぬちぐすい」や「長寿」に関係があると期待され、改めて注目されています。

 

沖縄県農林水産部は、健康長寿県として注目される沖縄において、戦前から導入され、伝統的に食されてきた地域固有の野菜を【伝統農産物】(別名:島野菜)と定義しました。

次回は、そんな沖縄の【伝統農産物(島野菜)】についてご紹介します。

 

 

 

執筆担当: 宮澤かおる(管理栄養士 沖縄料理研究家)

1981年生まれ 聖徳大学食生活専攻を卒業後、同大学の助手として勤務。栄養指導論を専門分野とし、講義サポートに携わりながら、管理栄養士を取得。その後、病院勤務を経て、現在は、伝統食材である沖縄食材を使った料理を広め、「ぬちぐすい」をモットーに活動し沖縄料理研究家として発信。調理アシスタント、カウンセリングと合わせて広めている。

風邪予防にも、花粉症にも⁈ビタミンAの働き

◎ビタミンとは
ビタミンは、エネルギー源や身体を構成する栄養素ではなく、炭水化物・タンパク質・脂質からエネルギーをつくりだす働きを助ける栄養素であり、人が成長し、健康を維持するために必要です。
ほとんどのビタミンは体内でつくりだされないため、普段の食事から摂取しなくてはなりません。

◎ビタミンは2種類に分けられる
ビタミンは脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンに分けられます。
脂溶性ビタミン」はビタミンA、D、K、Eの4種類で、脂に溶けやすい性質です。肝臓に蓄積されやすく、過剰症を起こす場合もあるため過剰な摂取には注意が必要です。
「水溶性ビタミン」はビタミC、B1、B2、B6、B12、ナイアシンパントテン酸葉酸、ビオチンの9種類です。水に溶けやすい性質であり、尿中に排出されるため、過剰症の心配はないとされています。
13種類ものビタミンがそれぞれどのような働きをしているのか、またどんな食材に含まれているのか、本日よりビタミンを1つずつ解説していきます。

まず第一弾はビタミンAについてです。

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◎ビタミンAのはたらき
①風邪や感染症を予防し、免疫力をアップさせる
皮膚やのど、鼻、肺などの粘膜の健康を維持する働きをします。皮膚や爪を乾燥から守る働きのほか、粘膜を保護して風邪や花粉症の予防、免疫力を高めて、インフルエンザなどのウイルスの侵入を防ぐ働きなどが期待されています。
②発育を促進させる
骨や神経が構成される際にその働きを助ける役目をしています。不足すると成長障害が起こるとされています。ですが、摂取することで予防できるとされています。国立健康・栄養研究所によると、6か月齢~5歳の子どもにおけるビタミンAの摂取は全死亡率、下痢、はしか、夜盲症などのリスクの低下が認められているとされています。
③目が光を感じる網膜の成分
目の網膜には「ロドプシン」といわれる光を感じ取る物質があります。薄暗い所でもかすかにモノが見えるのはロドプシンが光を感じとり神経細胞に伝える働きをしてくれるからです。ビタミンAはロドプシンの構成成分として必要です。
④抗酸化作用
ビタミンAは抗酸化作用を持つビタミンの1つです。動脈硬化やがん、老化は酸素の一部が活性化された活性酸素が細胞を損傷させる酸化反応が原因とされています。抗酸化作用とはその原因となる活性酸素の働きを抑える働きをしていますので、若さを保ちたい、髪や美肌を保ちたい、生活習慣病を予防したい、という場合にも必要な栄養素です。

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◎ビタミンAの種類
ビタミンAはレチノールとβ-カロテンからなります。
「レチノール」は肉、魚、卵など動物性食品に多く含まれています。レチノールは、動物の内蔵や魚の肝などに多く含まれ、ももやロースなどには少量です。魚介類では、特に、エビやカニなどカロテノイドの1種であるアスタキサンチンと言われる赤い色素が含まれます。このアスタキサンチンは、強力な抗酸化作用があり、ビタミンEの数100倍とも言われています。
「β-カロテン」は野菜に多く含まれています。中でも、赤、緑、黄色などの色の濃い野菜に多く含まれているので、こうした野菜を意識的に摂ることがオススメです。こうした色濃い野菜を緑黄色野菜と呼びます。
緑黄色野菜の定義は、厚生労働省により「可食部100g当たりにカロテン含有量が600μg以上野菜」となっています。
β-カロテンは体内でビタミンAが不足したときにビタミンAに変換されるはたらきをしています。必要量以外は肝臓には蓄積されず、尿として体外に排出されるため過剰症の心配はありません。 
どちらもビタミンAとしての働きをもっています。

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◎1日どのくらいの量をとればいいの?
厚生労働省で定められている、1日の推奨量は18~29歳の男性850㎍RE(マイクログラムレチノール当量)、女性で650㎍REとされています。(厚生労働省 日本人の食事摂取基準2015)
例えば男性1日量で換算すると、人参で1/3本、ほうれん草で1.5束、かぼちゃ1/6玉です。

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                  (厚生労働省 日本人の食事摂取基準2015)



◎不足するとどうなるの?
不足すると「夜盲症」のリスクが高まります。夜盲症とは、昼間は普通に見えていても、夜になると見えにくくなる症状が起きるとされていますが、日本での発症された報告はなく、発展途上国では年間約35万人人もの子どもがビタミンA欠乏により失明していると報告されています。(参考:国立健康・栄養研究所よりhttps://hfnet.nibiohn.go.jp/
不足だけではなくアルコールの過剰な摂取も、体内に蓄えられているビタミンAを消耗させてしまうので注意が必要です。
また、ビタミンAは摂り過ぎにも注意が必要であり、上限量も定められています。男女ともに2700㎍REとされています。
過剰に摂取してしまうと頭痛や嘔吐、めまいといった症状が現れます。
妊娠初期に過剰に摂取してしまうと胎児奇形性、先天異常などを持って生まれてくる可能性が高いといわれています。
国が定める日本人の食事摂取基準ではビタミンAの推奨量は妊娠初期、中期共に一般の女性と同量であり、妊娠末期の方は730㎍REとなっています。過剰症が起こる可能性がある最小量も成人では13,500μgRAE/日とされています。13,500μgRAEというと、人参であれば20本分、鳥レバーであれば100gほどです。つまり、日常の食生活で過剰症になることは、あまり考えにくいですが、サプリメントや健康食品などの摂取については注意が必要ですf:id:DACARADA:20180521155137j:plain



◎どんな食材に多いの?
レチノールは肉類では牛レバー1100㎍RE、豚レバー13000㎍RE、鶏レバー14000㎍RE(すべて100gあたり)含まれています。魚類ではあんこう肝8300㎍RE、うなぎの蒲焼1500㎍RE、銀だら1500㎍RE含まれています。
特に豚レバー、鶏レバー、あんこう肝には非常に多く含まれていますので豚レバー、鶏レバーは1日にやきとりの串1本分ぐらい、あんこう肝はティースプーン3杯分くらいがいいでしょう。その他、卵黄で480㎍RE、プロセスチーズで240㎍RE含まれています。
β-カロテンで、ビタミンAの1日量を摂取しようとすると、「人参1本、ほうれん草1.5束、西洋かぼちゃ1/6玉、春菊12株、小松菜3袋」ぐらいです。
つまり、一般的には、不足しがちなことが多いので、色の濃いトマトやほうれん草などの緑黄色野菜をあまり摂らないという方をはじめ、野菜不足と感じる方も、ぜひ、意識的に緑黄色野菜を摂取してみましょう。

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◎ビタミンAの上手な摂り方
β-カロテンを効率的に摂取するには生のままではなく、茹でてから摂取することで吸収率が高まるとされています。また、油と一緒に摂るといいともされています。
そのため、緑黄色野菜が豊富なカラフルなサラダを食べるときには、ノンオイルドレッシングよりも、オリーブオイルをかけたり、ドレッシングで食べることがオススメです。

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いかがでしたでしょうか?ビタミンAは、βカロテンで意識をしてもらうと、過剰症の心配をせず、風邪予防、美肌効果が期待できてしまうビタミンです。ぜひ、今日から意識してみてくださいね。

 


次回、第2弾はビタミンDについてです!

 

 

 

参考文献

厚生労働省 日本人の食事摂取基準2015

厚生労働省 平成28年度国民健康・栄養調査

・栄養の基本がわかる図解辞典 成美堂出版

・しっかり学べる栄養学 ナツメ社

・ビタミン・ミネラルのとり方 丸善株式会社

 

 

  執筆担当: 関西真穂(管理栄養士)

  大学を卒業後、保育園に勤務。子供たちの給食の献立作成など食育活動を行う。その後、病院へ勤務、患者様の栄養管理を主に担当。現在は、株式会社エビータでの栄養相談や執筆、料理など多くの方への健康管理を幅広く実施中。 

 

朝食を食べて5月病対策!

 

大型連休のゴールデンウイークが終わり、仕事や勉強が憂鬱…と感じている方は少なくないと思います。

5月病にはなりたくないけど気持ちがついていかない…

そもそも5月病ってなぜ起こるの?どんな症状なの?と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。

 新年度を迎え、環境に変化があった方の多くは、最初から張り切りすぎてしまい知らないうちに

肉体的にも精神的にも疲労がた溜まっている状態になっているかもしれません。

そこへGWを挟むことにより緊張が途切れ、その反動で食欲不振や不眠、無気力感や不安感

といった鬱のような症状を招くと言われています。  

そんな5月病にならないためにも大事なことは規則正しい食生活と生活習慣を送ること、

そしてストレスを溜めないことですが、わかっていてもなかなか難しいものです。 

 

そこで今回は、オススメの簡単対策をご紹介していきます。 


 
◎とりあえず朝ごはんを食べよう! 
おすすめなのは、「しっかり朝食を摂ること」。  
厚生労働省の調べによると現代の国民全体の朝食の欠食率は男性で15.4%、女性で10.7%であり、

朝食欠食率は男女共に20代から30代が高く、それ以降は歳を経るにつれて減る傾向があります。

厚生労働省「国民健康・栄養調査」平成28年度) 
朝食を抜いてしまうと脳がうまく働かず、集中力の低下や体のだるさも感じます。 

そんな朝食には、脳のエネルギー源となるごはんやパンといった炭水化物に、

卵やウインナー、チーズなどの体を動かすために必要なたんぱく質

ビタミン・ミネラルを豊富に含む野菜や果物も大事なエネルギーの源です。 
朝は「時間がないからバランスなんて考えられない」なんて言わないで。 

無理はせずできる範囲でバランス良い朝食を心がけてみてください。 

例えば、お茶碗1杯のごはんに卵をのせて、お味噌汁をつけてみる。 

食パンにレタスや卵、ハムをはさむだけでも十分。 

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◎朝ごはんのメリットは、感情コントロールだった! 
朝ごはんを食べて健康に。はよく言われているけれど、5月病に対しての 

朝ごはんのポイントは、「セロトニン」を増やすこと。 
セロトニン」は、必須アミノ酸であるトリプトファンから合成される神経伝達物質です。 

神経伝達物質の中でも重要な役割をしている「ノルアドレナリン」「ドーパミン」「セロトニン」は

三大神経伝達物質といわれ、セロトニンノルアドレナリンドーパミンのバランスを調整し

感情をコントロールする働きをしています。

また、血管収縮作用や消化管運動などの重要な役割も果たしています。

セロトニンは私たちが眠っている間は分泌が抑制されていますが、朝が近づき太陽の光を浴びることで

活発に働きだし、脳や身体全体を覚醒させてくれます。集中力を高め、心を穏やかに保ってくれるのです。

このセロトニンが不足してしまうと5月病のような症状が現れてしまいます。 

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◎そんなセロトニンを増やすためには⁉ 
セロトニンを生成する原料といわれている必須アミノ酸の「トリプトファン」  
トリプトファンは体内で合成されないため食品から摂る必要があります。 

主に大豆製品や乳製品、肉、魚、そしてバナナなどタンパク質を多く含む食品に含まれています。

また、セロトニンはほとんどが腸内で生成されており、腸内環境のバランスが影響するともいえます。 
つまり、朝ごはんに乳酸菌を多く含む乳製品や善玉菌を増やしてくれるバナナを食べるだけでもで、 

原料であるトリプトファンを摂取し、セロトニンの働きも活発にしてくれます。

さらに、腸内環境のバランスも整うので、お腹もスッキリさせる働きが期待できます。 


朝食を摂るためにも夜は早く寝て朝早く起きることができたら、自然と時間にも気持ちにも余裕が持てます。朝食をしっかり摂って5月病特有の無気力感をふっ飛ばしましょう。 

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◎感情コントロールは、話すことも大事 
夜は、セロトニンを材料に作られるのが、眠りを誘う「メラトニン」です。 

メラトニンは、夜中にピークを迎え、良い睡眠をもたらします。

このメラトニンを作るためにも朝食が大切と言えるわけです。 

気持ちを整えるためには、仕事や学校から帰ってきたら誰でもいいので1日あったことを

話してみてください。話す相手がぬいぐるみでも観葉植物でも、

不安に思うこともイライラすることも声に出して言葉にしてみることが大切。

そしてゆっくりお風呂につかり、いつもより少し早めに寝てみる。

お休みの日は仕事や勉強のことは忘れて、自分の好きな時間を過ごして下さい。

軽い運動をすることもおいしいごはんを食べることもストレス解消の1つ。

気持ちが整ってきたところで、メラトニンの働きで、ゆっくりと眠りましょう。 


5月病だけじゃなく、これからどんどん暑くなってくる夏に向けての体調管理にも大事なことです。 

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  執筆担当: 関西真穂(管理栄養士)

  大学を卒業後、保育園に勤務。子供たちの給食の献立作成など食育活動を行う。その後、病院へ勤務、患者様の栄養管理を主に担当。現在は、株式会社エビータでの栄養相談や執筆、料理など多くの方への健康管理を幅広く実施中。 

 

【コンビニ外食研究室】これからの時期の飲み物はこれ!

  

管理栄養士浅野まみこと目利き編集長奈良巧がお届けする【コンビニ外食研究室】

 

今回のテーマは、これからの時期の飲み物!


【コンビニ外食研究室】これから必須!甘酒の飲み方はこれ◎

執筆担当:浅野まみこ(管理栄養士 株式会社エビータ代表)


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総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて1万8千人以上の栄養相談を実施。その経験 を生かし、企業のコンサルティング、レシピ開発など多方面で活躍中。年間 100 時間以上の講演を 行い全国をとび回っている。「NHK おはよう日本」、「TBS名医のTHE太鼓判」など、メディアや雑誌に多数出演。飲食店や大手食品会社のヘル シー商品の考案や駅弁やコンビニ商品のプロデュースを担当。「食生活が楽しいと人生が 100 倍 楽しい!」をモットーに活動をしている。380 名以上の隊員が所属する栄養士戦隊☆を主催。隊長 をつとめる。夕刊フジ毎週水曜日に連載をもつ。新著に「血糖値を下げる夜9時からの遅ごはん」 (誠文堂新校社)「コンビニ食・外食」で健康になる方法」(草思社)。 夕刊フジ きょうから実践 外食・コンビニ健康法 毎週水曜 連載中。

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公式ブログ:http://ameblo.jp/evita/